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【マリーゴールド】SareeeがWWE時代の〝姉貴分〟イヨ・スカイに宣戦布告「レベルアップした姿を見せたい」

東スポWEB 2024年7月12日 5時13分

主役の座は渡さない。米WWEで活躍した女子プロレスラーのSareee(28)が、約6年1か月ぶりに日本マットに凱旋するWWEのスーパースター、イヨ・スカイに〝宣戦布告〟だ。13日のマリーゴールド東京・両国国技館大会メインでは、右手首骨折から復帰するジュリア(30)とシングルマッチで対戦する。意識するのは、同大会のセミで林下詩美(25)と対戦するイヨの存在だ。WWE在籍時の〝姉貴分〟に、日本女子マット界最高峰の戦いを見せつける。

運命の一戦が正式決定したのは、大会のわずか3日前だった。5月20日の旗揚げ戦(後楽園)でSareeeとタッグ対決したジュリアは、その試合で右手首を骨折。当面の間欠場となり、両国でのシングルマッチが発表されてからは一度も前哨戦が実現しなかった。

だが、最終メディカルチェックで医師から出場許可が出たため、団体は10日になってジュリアの13日両国大会出場を正式発表。宿敵が奇跡のスピード復帰を決めた事実を、Sareeeは「私はジュリア本人が『絶対にリングに立つんだ』と言ってる以上、信じることしかできないし、『何があってもコイツはリングに上がってくるだろうな』と思っていた。良かったなというより、それは分かっていたよ、という感じですね」と淡々と受け入れた。

ジュリアの負傷後、周囲からは「間に合わないんじゃない」「代わりの相手は誰になるの?」と言われ続けたが、対戦が宙に浮いた状態でも心がブレることはなかったという。とにかくこれで舞台は整った。ただし、倒すべき相手はジュリアだけじゃない。セミでは、イヨが約6年1か月ぶりの日本マット凱旋を果たし、詩美と対戦する。

Sareeeは「WWE以外のリングに立つってことで相当注目されていると思う。でも、今の日本の女子プロレスのトップは私やジュリアなので。そのポジションを奪われるわけにはいかないし、そんなことをさせたらダメだと思う。イオさんと詩美はすごい試合になるんだろうけど、そこには負けられないし、私とジュリアなら負けるつもりない」と対抗心を燃やした。

イヨには特別な感情がある。2021年3月にWWEに入団し、サレイのリングネームでNXTマットを主戦場にしたときだ。当時、イヨもNXTに所属しており、日本から来た後輩に優しく接してくれたという。

「私にとって、お姉さんのような存在でした。イヨさんは1人でやっていたので、本当にすごいなと思っていました。試合になかなか出られなかったり、ケガをされて大変な時期も少し見ているので、今のイヨさんは本当にすごいと思う。やっぱりメンタルが強くなきゃ生き残れないし」

2人が拠点としたフロリダ州オーランドのジムでは一緒にトレーニングに励み、リング練習をともにしたこともある。「楽しかったし、うれしかった」。オフにはイヨが車を出してくれ、ディズニーワールドやユニバーサルスタジオに連れていってくれた。

Sareeeは23年3月に契約満了でWWEを退団し、日本マットに復帰。現地でのお別れ会の食事後、駐車場でハグしてくれたイヨから「頑張ってね。またいつか会おうね」とエールを送られ、めったに泣かないSareeeは涙があふれ出たという。あれから1年4か月。Sareee退団後にWWE女子王座を戴冠し、現在もWWE女子のトップ戦線で活躍する〝ジーニアス・オブ・ザ・スカイ〟と同じ舞台に立つ機会に恵まれた。

「イヨさんが出ることでWWEユニバース(ファン)も注目しているし、(配信で)試合を見ると思う。私もWWEにいたサレイとは全然違う、レベルアップした姿を世界のみなさんに見せたい。そして今、マリーゴールドのリングのど真ん中に立っているのは、この私だから。ジュリアに勝って、真のマリーゴールドのエースだってことを証明してみせる!」。太陽神がビッグマッチの話題を席巻する。

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