ノア１３日の東京・日本武道館大会での「ダブルメインイベント１」に出場する米ＷＷＥのスーパースター・ＡＪスタイルズ（４７）が、都内で前日会見に臨み、対戦する丸藤正道（４４）へのあふれ出るリスペクトの言葉を並べた。
試合を前に丸藤と並んで会見に臨んだＡＪは「この試合はし烈な戦いになる。誰もが〝これぞフェノメナールだ〟と思うような戦いになること間違いなしだ」と闘志をみなぎらせた。さらにノアについて「いい選手がそろっていて、いつか戦ってみたいと思っていた。それが明日実現するのでうれしく思う」と笑顔を浮かべた。
だがその後、対戦する丸藤について問われると絶賛の嵐だ。かねて試合を見てきたことを明かすと「才能がすごい。そしてその才能に加え、小橋建太、三沢光晴といった素晴らしい選手たちと戦う中でいろんなものを学んでいったんじゃないか。才能の塊である丸藤は危険だし、何が待ち受けているか分からない」と力説した。
マット界に新風を吹き込んできた者同士、通じるものがあるようで「いろんな技を開発する〝イノベーター〟として私と共通する部分がある。ともに技を開発し相手を苦しい立場に追いやってきた。そんな２人が戦うとどうなるか分からないが、共通するものを持ち合わせて素晴らしいものをお見せできると思う」と拳を握った。
そして「明日、チャンスが訪れて素晴らしい才能を持った選手と戦える。この一戦が私のキャリアに重みや厚みを付けてくれるきっかけなれば」と横に座る〝方舟の天才〟に視線を送った。
対する丸藤は「強いオーラを隣で感じています。〝リング上で会うことはないんじゃないか〟と思っていた中で明日、戦えることをうれしく思います。この一戦を実現させるために動いてくれた人にも感謝していますし、だからこそしっかり結果を残したいと思います」と意気込んだ。
一方で最大限のリスペクトを送られて「明日試合をするのに結構褒めてもらってやりづらい部分もあるんですけど…」と苦笑い。その上で「僕を〝日本のレジェンドと戦ってきた〟と言ってくれますが、アメリカでモンスターのような選手を攻略して結果を残し、プロレスを広め、カリスマ性を輝き放ち今もトップでいるＡＪスタイルズと、明日リングの上で相対した時にどんな感情になるか楽しみにしています」と敬意を返し、健闘を誓った。