リスペクトを持って叩き潰す。ノアの13日東京・日本武道館大会で丸藤正道と対戦する米WWEのスーパースター・AJスタイルズ(47)が、意気込みを語った。
試合を目前に控え、取材に応じたAJは「もちろん試合に勝ちたいと思いますが、結果だけでなく、内容として『クラシカルなプロレス』というものを見せたい。それを丸藤選手とならできるんじゃないかと思う」と対戦を心待ちにした。
そして「アメリカと日本のクラシカルなレスリングが混ざった試合をお見せできる。いい試合というより、ファンが納得するような試合になるだろう」と不敵な笑みを浮かべた。
その言葉の裏にあるのが前日会見でも繰り返した丸藤へのリスペクトだ。革新的なムーブをつくりプロレス界に新しい風を吹き込んできた丸藤を「いろんな技を開発するイノベーター」と絶賛するなど称賛の言葉を贈り続けた。だが、試合とその感情はもちろん別だ。
AJは「彼は素晴らしい選手だ。ただゴングが鳴ったら、とことんまでやってやろうというつもりだよ」とリスペクトがあるからこそ全力で叩き潰すことを予告する。その上で「特に気をつけたいのは後ろからの独特のキック(フックキック)。思いもよらないところから来るからね。その瞬間のひらめきで対応するしかないと思っている。見ててくれ」と自信たっぷりに話した。
試合開始のゴングは目前。日米天才レスラー対決の行方は――。