パリ五輪卓球女子で日本にとって最大のライバル・中国の大エース孫穎莎が、強化練習中に号泣した姿が公になり、波紋を広げている。
孫は世界ランキング1位で女子の金メダル候補。団体や混合ダブルスにも出場する。中国代表は最近、国際大会に出場せず国内で強化合宿を実施。中国メディア「網易」によると、その合宿の様子を中国中央電視台がドキュメンタリー番組で放送した。
番組中、女子代表は日本やインドなどライバル選手に見立てた男子の実力者を相手に模擬試合を何試合も実施したが、さすがの孫も勝つことができず。「感情をコントロールできずにいられなかった」と言って座り込んで号泣する場面が流れた。
「網易」は「この涙にはファンも驚いた。ただし、東京五輪前の合宿でも首脳陣は仮想・伊藤美誠の男子選手を孫と練習させ、本番で孫はシングルと団体戦で伊藤を破り、大きな功績を残した。パリでも同じように力を発揮してくれるはずだ」と伝えている。
パリ本番で、悲壮な覚悟で臨みそうだ。