Infoseek 楽天

【西武】松井監督休養時の〝倍〟借金30 初黒星・ドラ1武内夏暉は評価不変「打たれるとしたら…」

東スポWEB 2024年7月13日 6時6分

西武は12日の楽天戦(楽天モバイル)に2―3と敗れ、今季4度目の6連敗。借金はついに5月26日に松井稼頭央監督(48)が休養に入った「15」の倍数「30」となった。

先発の黄金ルーキー・武内夏暉投手(22=国学院大)にデビュー10戦目で初黒星がついた。

7回96球を投げ、6安打無四球3失点。試合をつくったものの、中盤を過ぎると失点を重ねた。6回に小深田、村林の連打などで一死二、三塁のピンチを背負うと、小郷にツーシームをはじき返され、右前適時打。さらに一、三塁から中島の二ゴロの間に三走・村林が生還し、2点の先制を許した。

7回に野村が中前へ2点適時打を放ち、2―2の同点。だが、その7回裏に武内は先頭の浅村にチェンジアップを拾われ、左翼スタンドへの7号ソロを被弾。これが決勝弾となり、キャリア初の土がついた。

ルーキー左腕は「序盤はテンポ良く投げることができていましたが、先取点を与えてしまったこと、同点に追いついた裏に先頭打者に痛打されたことは自分の失投でした。もったいないです」と反省を口にした。

この日を含めデビュー10戦で9度のクオリティー・スタート(6回以上を自責点3以内)、うち7度がハイクオリティー・スタート(7回以上を自責点2以内)。そして防御率1・37の好投を繰り返してきた新人を誰も責めることはできない。

ここまで7回以上を投げ無失点投球が3度、1失点投球は3度。その安定感はパ・リーグでも群を抜いており、大崩れは一度もない。

大学時代から視察を続けてきたスカウト陣の評価も「左右どちらの打者に対しても、内角のコントロールには絶対の自信を持っているピッチャー。大崩れした試合を見たことはないが、打たれるとしたらゲーム終盤の疲れから球が浮いたところを痛打されるか、右打者への制球が甘くなった時」と限定的だ。

この日は右打者の浅村に対して、カーブ連投後のチェンジアップが炭谷の要求よりもボールひとつ分高く入った〝失投〟を見逃してもらえなかった。

いずれにしても、球界を代表するスラッガーに高いレベルの勝負で負けた武内の評価が揺らぐことはない。連敗地獄にあえぐチームの中で負けてもなお、獅子の黄金左腕は新人王レースの「ポールポジション」を守り続けている。

この記事の関連ニュース