ノア１３日の東京・日本武道館大会で、米ＷＷＥのスーパースター・ＡＪスタイルズ（４７）が、丸藤正道との激闘を制した。
好勝負が期待された日米スター対決は、序盤から流れるような技のやり取りで観客を大いに沸かせた。序盤はＡＪがペースをつかみ、ローキックなどで左脚にダメージを蓄積させる。しかし中盤、トップロープに飛び乗ってフェノメナールフォアアームでヒジを叩きつけようとしたところで、丸藤にロープをドロップキックされてバランスを崩して転落。これをきっかけにペースを奪われ、場外戦では鉄柵への不知火で後頭部を叩きつけられるなど、苦戦を強いられた。
しかし、今度はフェノメナールフォアアームを狙うフェイントに反応させ、ドロップキックを空振りさせると、そこにスーパーマンスプラッシュで反撃開始。ここから〝後の先〟を取り合うような打撃の応酬を披露する。ＡＪがカーフクラッシャーを決めれば、丸藤にパーフェクトキーロックで返されるなど、一進一退の攻防を展開した。
最後はポールシフトの体勢に入られるも、体を入れ替えてタイガースープレックスの体勢で捕獲。一度は逃げられたが、そのままスタイルズクラッシュで叩きつけ、圧巻の３カウントを奪った。
ＡＪは「丸藤選手と試合ができてうれしく思う。いろんな技を出して、私の最大限の力を引き出してくれた。ＡＪらしさを出して勝つことができてうれしい」と笑顔を見せる。
試合中は何度も大「ＡＪスタイルズ」コールが起こったこともあって「日本で試合をするのは大好き。リスペクトを持って試合を見てくれる」と満足げ。今月末にはＷＷＥの日本公演が３大会予定されているだけに「日本のみんなが見たいスーパースターが出るので、楽しみにしていてほしい。もちろん自分も再びやってくる」と意欲的に話していた。