ＷＷＥの新星ティファニー・ストラットン（２５）が、女子王座取りに動き出した。
６日（日本時間７日）のＰＬＥ「マネー・イン・ザ・バンク（ＭＩＴＢ）」のＭＩＴＢラダー戦で、元ＷＷＥ女子王者イヨ・スカイらに競り勝ち、ＭＩＴＢのブリーフケースをゲット。これにより、レフェリーさえいれば、いつでもどこでも最高峰王座に挑戦できる権利を得た。
１２日（同１３日）のスマックダウン（マサチューセッツ州ウースター）では、ＭＩＴＢ覇者としてオープニングに登場。「ＷＷＥ史上最年少のミスＭＩＴＢになったわ！」というと、観衆からは「ティフィータイム！」の大チャントが起こった。ここで現ＷＷＥ女子王者のベイリーが姿を現した。１９年のＭＩＴＢ覇者でもある王者は「キャッシュイン（挑戦権行使）に失敗する、史上初の女子になることを覚悟したほうがいい」と早々と返り討ちを予告した。
さらに「クイーン・オブ・ザ・リング」覇者でＰＬＥ「サマースラム」（８月３日、オハイオ州クリーブランド）でベイリーに挑戦するナイア・ジャックスもリングインして王者を挑発。ところが、なぜかナイアはティファニーと共闘しているだけに、ベイリーは「仮にサマースラムで私が負けたら、ティフィー、アンタはナイアにキャッシュインするの？」と揺さぶりをかけてきた。
だが、ナイアは「何で仲たがいさせようとするかは、ようわからんけど、全く心配ないわ。ティファニーはただのバービー人形だもん」と、ティファニーを見下しつつベイリー撃破を宣言した。怒りのベイリーはナイアに殴りかかるも、ティファニーと２人がかりでの反撃を受けた。ここでナイアと遺恨のあるミチンが乱入。そのまま、ナイアとミチンのシングル戦に突入した。
試合はミチンが奮闘するも、最後はバンザイドロップでナイアが勝利。すかさずベイリーがナイアに襲いかかったが、ティファニーのスパインバスターからナイアのレッグドロップでベイリーをＫＯしてみせた。ここでダウンする王者を見たティファニーが動いた。ナイアがリングから下りた隙に、観衆の「キャッシュイン！」チャントを受けて、レフェリーに挑戦権利証の入ったブリーフケースを手渡そうとしたのだ。
ここはナイアが割って入り、キャッシュインを〝阻止〟したが…ティファニーはキャリア３年足らずの２５歳とは思えない、したたかさを見せた。自身の「Ｘ」にもＭＩＴＢのブリーフケースを手にした写真とともに、「敵にとっては悪い知らせよ…私は立ち上がったわ」と意味深にポスト。実力に加え、人気も急上昇中の新星がＷＷＥの女子戦線のキーパーソンになってきた。
この日のスマックダウンは「ＡＢＥＭＡ」にて放送された。