〝スーパーエース〟サニブラウン・ハキーム(26=東レ)のリレー侍での起用法は――。
パリ五輪で悲願の金メダルを目指す陸上男子400メートルリレー日本代表は14日、都内で練習を公開。元日本記録保持者の桐生祥秀(28=日本生命)や100メートル日本選手権王者の坂井隆一郎(26=大阪ガス)ら7名が参加してトラック上での感覚や連係などを確かめた。
最も注目を集めるサニブラウンは海外での調整のため不参加となったが、メダル奪取を大きく左右するのはその走順だ。土江寛裕ディレクター(50)は「5、6パターンある。本当に全く決めきれていない」と頭を悩ませている。
サニブラウンはこれまでリレーではアンカーを務めることが多かったが、5月に行われた世界選手権400メートルリレーの予選では1走を務め、見事1位で突破。土江ディレクターも「1走がとんでもなく良かった」と絶賛した。加えて1走の利点として、サニブラウンが100メートル個人にも出場することを踏まえて「(バトンを)もらうというのは何回も練習しなければならない。個人種目をやる上でも、1走が一番ストレスが低い」と説明した。
また、20日に行われるダイヤモンドリーグ・ロンドン大会については「坂井、柳田、桐生までは決めてます。4走は上山か、東田。ハキームがいない状態のリレーをきちんと作り、個人種目を見てから最終的に決める」と、じっくりメンバー選考をする姿勢だ。
ロケットスタートかアンカー勝負か。メダル獲得に向け、大エースの起用法に注目が集まる。