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【名古屋場所】照ノ富士 大関陣が初日に総崩れ…一人横綱に求められる番付の秩序回復

東スポWEB 2024年7月15日 6時20分

番付の秩序を取り戻せるか。大相撲名古屋場所初日(14日、愛知県体育館)、横綱照ノ富士(32=伊勢ヶ浜)が新小結平戸海(24=境川)を寄り切って白星発進した。

照ノ富士は初場所で4場所ぶり9度目の優勝を果たしたが、春場所は持病の腰、夏場所は肋骨などのケガで途中休場。今場所前も稽古を十分に積むことができないまま初日を迎えた。取組後には「(状態は)良くない。立ち合いも当たれていないし、足腰もバタついている。相撲を取る稽古があまりできていないのが、そういうところに出ている。徐々に直していければ…」と冷静に自己分析した。

先場所の初日には、自身を含めて横綱大関陣5人が総崩れ。初日では昭和以降初の不名誉記録となった。この日は貴景勝、豊昇龍、琴桜の3大関が全員黒星。悪夢の再現がチラつく中、結びで一人横綱の役割を死守した照ノ富士は「初日だし、ちゃんと締めたいと思っていた」と責任感をにじませた。

2場所前には尊富士が新入幕優勝を果たし、先場所は大の里が史上最速Vを達成。新鋭の活躍は明るい話題となる半面、横綱を頂点とする番付の権威は大きく揺らいでいる。照ノ富士は「今まで名古屋場所で優勝したことがないので、応援してくれる人たちにそういう姿を見せたい」。一人横綱にとって、今場所の賜杯奪回は〝至上命令〟となる。

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