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MLBドラフトで1巡目指名の両投げ投手 左右で最速158キロの超異色剛腕の素顔とは…

東スポWEB 2024年7月15日 16時26分

MLBの新人選択会議(ドラフト会議)が14日(日本時間15日)に米テキサス州フォートワースで行われ、マリナーズから1巡目(全体15位)で指名されたミシシッピ州立大2年のジュランジェロ・サインチェ投手に注目が集まっている。この投手は両投げで、右でも左でも最速95マイル(約152キロ)以上を投げるという超万能プレーヤー。メジャーでも〝スイッチ投手〟に挑戦するという。

野球熱の高いオランダのキュラソー島で生まれたサインチェは元々は左投げだった。オランダでプロの捕手を務めた父親のような捕手になりたいと思ったが、左投げの捕手は珍しく、6歳からタイヤとネジを使って右腕を鍛えるようになったという。2016年のリトルリーグ世界大会では前回覇者の日本を打ち負かし、両投げ投手として脚光を浴びた。高3年時の22年ドラフトでもブルワーズから18巡目指名を受けたが、大学に進学した。

MLB公式サイトは今年4月に掲載したサインチェのインタビュー記事を改めて紹介。「僕は右で99(約158キロ)、左からだと最高でも95マイルだ」というサインチェは「右側、右腕でしか字は書けないんだ。でも、食べなければならないときは両方で食べることができる。何かをつかむときはたいてい左腕でつかむんだ」とも明かしている。グラブは6本指の両利き用を特注で作り、4つ持っているという。

大谷翔平投手(ドジャース)が投打の二刀流で記録を次々と塗り替えている大リーグで、超異色の両投げ投手はどんな歴史を刻むのか、楽しみだ。

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