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【津ボート・GⅡボートレース甲子園】毒島誠が仁王立ちV 〝サヨナラHR〟狙った豊田健士郎を完封

東スポWEB 2024年7月16日 0時24分

ボートレース津のGⅡ「第6回全国ボートレース甲子園」(優勝賞金500万円)は15日、12Rで優勝戦が行われた。進入は、ぶっちぎりの展示タイムを叩き出した地元の3号艇・豊田健士郎が3コースをカドに引いて攻める気満々の枠なり2対4。しかし、注目のスリットは、1号艇の毒島誠(40=群馬)がコンマ04のトップスタートを決めて先マイ。先頭でバック水面に躍り出ると、後続を寄せつけず先頭でゴールし、第3回まるがめ大会以来2度目の甲子園制覇を成し遂げた。

シリーズの敢闘賞は力及ばず、4着に散った地元の豊田だろう。苦戦必至と思われた57号機に究極の仕上げを施し、足色はピカピカ。1号艇で準優に乗ったばかりか〝自力の勝負権〟がある3号艇で優出だ。

5人のSG、GⅠタイトルホルダーに囲まれながら、スタート展示から〝3カド〟を主張。バットを目いっぱい長く持ってマウンドに仁王立ちする鉄壁のクローザー・毒島に真っ向勝負を宣言した。逆転サヨナラホームランを狙った豊田だったが、毒島もインからコンマ04のトップスタート。160キロ超の剛速球で高速ターンを決められては、手も足も出なかった。それでもこの6日間は〝無冠〟がウソのよう。他場でもこれぐらいのレースができれば、豊田がタイトルを手にする日も近い。

勝った毒島は「久々のグレードレース1号艇だったので緊張しました」と胸をなでおろした。「スタートは展示より少し早かったので様子を見たけど、1Mはしっかり回れたし、いい出足していました」と会心の笑み。スタート展示と同じコンマ04のスタートを冷や汗もかかずに決めるのだから、毒島にとっての〝緊張〟は集中力を高めるためのスパイスのようなものなのだろう。

今節は19号機と「優秀なバッテリー」を組んだことが勝因だが、関浩哉(1月BBCトーナメントV)、土屋智則(6月グランドチャンピオンV)らの「下からの突き上げ」も超一流の戦力キープに寄与しているという。どうやら暑い夏も心配無用の群馬の大エースは「しっかり取れる準備をして1走1走」と照準を年末(グランプリ)に定め、1週間後には灼熱の大村(SGオーシャンカップ=23日開幕)に登場する。

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