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【西武】デストラーデ氏 疑問が残る短期の〝古巣再就職〟 低迷チームの劇薬になるか

東スポWEB 2024年7月16日 6時14分

西武のスペシャル・アドバイザーに就任したオレステス・デストラーデ氏(62)が15日のオリックス戦(ベルーナ)前、一軍ナイン、首脳陣と初顔合わせを行ったが、低迷するチームの〝劇薬〟となることが期待されている。

チームは15日現在、借金31を抱える歴史的低迷の最中にいる。この状況を少しでも好転させるため「今の西武ファミリーに恩返しをしたい。家族は良い時も悪い時もお互いを支え合って成り立っている。さらにより良いものを目指すために失敗は大事なもの。それを私はライオンズ、大リーグでのキャリアで学んできた」と強調した。

自身の任務については、まずアギラー、コルデロといった中南米系野手のサポートが最優先事項となる。その上で「私もライオンズで日本の野球を学んだ。ライオンズには若い選手が多いのでメンタル面や野球への取り組み方だったり、生活面をアドバイスができたらいい」。外国人野手のサポートに限定せず、広く野手全体を見通していく意気込みを語った。

デストラーデ氏に近い関係者によると「今回のアドバイザー就任はオーレ(デストラーデ氏の愛称)側からの売り込み」だという。

現在、米フロリダ州タンパに拠点を構えるデストラーデ氏は、長くマイアミ・マーリンズ、タンパベイ・レイズとフロリダにフランチャイズを置くMLB2球団の解説者として活動。12年間務めてきたFOXスポーツの解説の契約が切れたタイミングで今年3月のOB戦に参加した。シーズンに入ってチームの歴史的低迷にいたたまれず、自ら西武側にアポイントを取りアドバイザーに名乗りを上げたようだ。

デストラーデ氏が「契約はシーズン終了まで」と断言するように、わずか2か月半という短い時間の中でどういった成果を上げられるのか。

チームは一両日中にも自力CS進出の可能性が消滅し、本格的な再建モードに突入する。その状況の中で、これまでほぼ仕事をしていないアギラー、コルデロを再生させることにどれほどの意味があるのか疑問も残る。

また、その明るいキャラクターで現場の雰囲気を変え、若手の底上げにどういった貢献ができるのか。元優良助っ人の難易度の高い〝再就職活動〟の行方は…。

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