トー横でまた逮捕者だ。警視庁は東京・新宿区の歌舞伎町にあるトー横周辺で大麻を所持していたとして、大麻取締法違反（所持）の疑いで４０代の男を逮捕した。男は１月７日と５月１７日に歌舞伎町で大麻を所持した疑い。男は否認している。
トー横とは新宿東宝ビルの周辺のことを指し、若い少年少女が集まってくる場所として知られている。薬の過剰摂取（オーバードーズ）や、〝トー横の王〟と言われる男らの淫行事件などが起きるなど、よくないイメージを持たれている。
逮捕された男は事件当時、ビルの踊り場で生活していたといい、トー横に出入りする女子中学生に大麻を吸わせた疑いもある。女子中学生はタバコだと聞かされていたという。
相変わらずトー横の治安は悪いようだ。トー横を取材するジャーナリストは「１０代の少年少女が多く、訪れると『薬局に一緒に付いてきて』と言われたりします。彼ら彼女らはオーバードーズに使う薬や酒、タバコを欲しがっている。少年少女に交じって４０～５０代の男性もいる。彼らが少年少女に薬などを渡しているところを目撃しました。それだけに４０代の男がタバコと偽って大麻を吸わせたという事件も不思議なことではないですね」と明かした。
これから夏休みになるという時期だけに一斉補導が行われる可能性が高い。「最近も大がかりな補導があったといいますが、夏休みの最初と中盤、そして終盤というタイミングでもやるでしょう。ほかに町田やビブ横（横浜ビブレ周辺）、大宮あたりにも〝かいわい〟ができていますが、夏休みになって家出してくる少年少女はやはりトー横を目指すはず。一掃は難しい」（同）
野放しでは治安が悪くなるばかりである。