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「大谷の話を聞け」大谷翔平五輪出場意欲で米メディアがMLBコミッショナーに圧力

東スポWEB 2024年7月16日 16時26分

スーパースターの発言がMLBのあり方そのものを変えるかもしれない。ドジャース・大谷翔平投手(30)が2028年に開催されるロサンゼルス五輪への出場に意欲を見せたことで、コミッショナーのロブ・マンフレッド氏(66)への風当たりが強まっている。

大谷は15日(日本時間16日)に報道陣に対して「出たい気持ちはもちろんありますね。国際大会はもちろん特別だと思いますし、オリンピックは特別だと思うので。特にオリンピックは、ほかの普段やって見ない人たちも見る機会は当然増えてくると思うので、そういう意味では野球界にとってももちろん大事なことかなと思うので、個人的にも出てみたい」と一個人としての考えを述べた。

これに対し、ドジャースの元番記者で地元紙「ロサンゼルス・タイムズ」のディラン・ヘルナンデス氏は「大谷翔平の話を聞け、マンフレッド。オールスターより2028年オリンピックを優先せよ」とコミッショナーを名指しした見出しの記事を掲載。「大谷の言う通りだ」と賛同した上で「野球界は五輪の舞台で最高の選手を披露することで恩恵を受けるだろう」「WBCの視聴者はほぼ野球ファンに限られているが、五輪の視聴者はそれよりも数桁も多い」と野球界発展のため、MLB戦士の派遣に積極的であるべきと主張した。

昨春、大谷がクローザーとして登板し、日本代表が世界一を奪還したWBCはMLB機構が運営、収益も管理している。そのためメジャーリーガーの派遣に積極的だが、五輪の野球競技に関しては管轄外。同氏は「これまでの五輪で米国代表は大学生やマイナーリーグの選手で構成されたチーム編成で関心は低かった。MLBには画期的なことをするチャンスがある。マンフレッドは2028年シーズン途中の1週間ほど経営権を手放すことで、リーグとそのオーナーが有利になることを認識する必要がある」と断言した。

さらにNBAを引き合いに「1992年のバルセロナ五輪がそうだった。世界中の子供たちがマイケル・ジョーダンを見て、彼になりたいと思った。バスケットは世界的に広がり、今やNBAには世界中から選手が集まっている」とし「今度はマンフレッドが大谷が自分にチャンスを与えてくれたことに気づく番だ」と訴えたが…。

大谷が放ったひと言でMLBの〝しきたり〟をも揺るがすのか。

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