待望の初勝利だ。大相撲名古屋場所３日目（１６日、愛知県体育館）、新関脇大の里（２４＝二所ノ関）が小結大栄翔（３０＝追手風）をはたき込んで初白星。取組後は「よかったです。初日が出たので、また明日からしっかり頑張りたい。細かいことは気にせず、勝ちに結びついたのは大きい」と安堵感を漂わせた。
５月の夏場所は史上最速優勝を達成。場所前には故郷の石川・津幡町で祝賀パレードを行った。大関候補としての期待が高まる中、まさかの連敗発進。それでも大の里は「何ごとも経験だと思うので。考えすぎずにやっていきたい」と前を向いた。
審判長を務めた高田川親方（元関脇安芸乃島）は「相撲内容は良くないけど、勝ったことがいい方向につながるのでは。明日以降が楽しみ」と巻き返しに期待した。