やはり継投は難しい…。今季から楽天でプレーする前広島のニック・ターリー投手（３４）が１６日の日本ハム戦（エスコン）に４番手で登板し、手痛い一発を食らった。
今江敏晃監督（４０）にとっては大きな誤算となった。３―０で迎えた７回に３番手・酒居が二死一、二塁から郡司に左前適時打を許し、２点差に詰め寄られた。なおも一、二塁のピンチで右の大砲・レイエスを迎えた場面で指揮官がマウンドに送ったのはターリーだった。９試合連続無失点の左腕に託したわけだが、１ストライクからの２球目に投じたチェンジアップをものの見事に捉えられ、左翼ポールを直撃する一時逆転の８号３ランを叩き込まれてしまった。
大歓声に沸く敵地。さらに敵将の新庄監督もベンチを飛び出して両手を挙げて大興奮だ。ひと振りで試合をひっくり返された自軍ベンチとは対照的なシーンとなった。直後の８回の攻撃で村林が同点適時二塁打を放って４―４としたものの、試合が終盤から一気にもつれたことは確かだろう。
継投は結果論になりがちな面もあるが、ファンからは「ターリーが打たれるのは使う側の責任」「右のレイエスに左のターリー」「火消しターリーなんて失敗するに決まっている」「申し訳ないがなんでターリー？とは思った」「ここで逆転されるのはアカンやろ」などの声が相次いだ。