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【名古屋場所】大の里の大関への道開けるか 審判部内で〝慎重論〟広がる

東スポWEB 2024年7月17日 5時23分

大関とりの行方は…。大相撲名古屋場所3日目(16日、愛知県体育館)、新関脇大の里(24=二所ノ関)が小結・大栄翔(30=追手風)をはたき込んで待望の初白星を挙げた。取組後は「よかったです。初日が出たので、また明日からしっかり頑張りたい」と安堵の表情。審判長の高田川親方(元関脇・安芸乃島)は「勝ったことが、いい方向につながるのでは」と今後の巻き返しに期待した。

5月の夏場所は新小結で臨み、12勝3敗の成績で史上最速優勝を達成。大関候補に名乗りを上げた。大関昇進は三役(関脇・小結)の地位で3場所合計33勝以上が目安とされている。名古屋場所で2桁勝利を挙げれば、来場所で大関とりに挑戦。今場所で連覇達成なら、三役2場所で一気に大関昇進を果たす可能性もある。

ただ、大関昇進を預かる審判部内では慎重論も少なくない。ベテラン親方は「安易に大関に上げてしまうのは良くない。過去には御嶽海や正代のように、すぐに大関から落ちてしまった例もある」とクギを刺す。御嶽海と正代は大関挑戦の起点となる場所が10勝未満ながら、3場所目に優勝して昇進を果たした。しかし、御嶽海は4場所、正代は13場所で大関から陥落。審判部の見通しの甘さも指摘された。

大の里本人にとっても〝大甘昇進〟と言われることは、本意ではないはず。誰もが認める実力を証明した上で、看板力士の地位を手に入れたいところだ。

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