ドジャースの大谷翔平投手(30)がオールスター戦で空振り三振を喫した球宴最速男を称賛した。
大谷は16日(日本時間17日=米テキサス州アーリントン)のMLBオールスターに「2番・DH」で先発出場し、3回の第2打席で自身球宴初の一発となる先制3ランを放った。5回の第4打席はアスレチックスの新守護神メイソン・ミラー(25)のスライダーに空振り三振。ミラーは続くターナー(フィリーズ)の初球にオールスター最高球速となる103・6マイル(約166・7キロ)を記録した。正式な計測が2008年に始まってからの最速は15年のチャプマン(現パイレーツ)の103・04マイル(約165・4キロ)だった。ナ・リーグの強打者を三者凡退に斬り捨てたミラーは勝利投手となった。
大谷はミラーについて「いやもう素晴らしかったです。全球種、スライダーも威力のあるボールでちょっと難しい、素晴らしい投球だったなと思います」と脱帽した。
夢の舞台で快投を演じたミラーは2021年のドラフト3巡目で指名され、アスレチックスに入団。プロ3年目の今年4月19日のカブス戦でMLBデビューを果たしたばかりで、これまで33試合に出場して1勝1敗15セーブ、防御率2・27をマークしている。「この観衆と選手たちがいる中で、それを楽しまないわけにはいかない」と真夏の祭典を堪能した最速右腕の今後から目が離せない。