大関候補が正念場だ。大相撲名古屋場所4日目(17日、愛知県体育館)、新関脇大の里(24=二所ノ関)が新小結平戸海(24=境川)に突き落とされて3敗目。「また明日頑張るだけ。集中して、しっかり頑張ります」と気持ちを切り替えた。
5月の夏場所は新小結で史上最速優勝を達成。今場所も連覇なら三役2場所で大関昇進の可能性もあったが、序盤で3敗したことで来場所以降へ持ち越される公算が大きくなった。ただ、今場所で10勝未満に終われば大関への挑戦権を失うだけに、このままズルズルと負け続けるわけにはいかない。
審判長を務めた九重親方(元大関千代大海)は「研究されている。(大の里に)右を差させないように、相手も考えてくる。〝勉強の場所〟と言わずに場所中に立て直してほしい。せっかく、お客さんも多く来ているので」と奮起を促した。