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芥川賞に朝比奈秋氏と松永K三蔵氏 朝比奈氏「書きたくないけど書いてるとは言いづらくなった」

東スポWEB 2024年7月17日 21時46分

第171回芥川賞・直木賞の選考会が17日に都内で開かれ、芥川賞に朝比奈秋氏の「サンショウウオの四十九日」と松永K三蔵氏の「バリ山行」、直木賞に一穂ミチ氏の「ツミデミック」が選ばれた。

芥川賞は2作受賞。選考員の川上未映子氏は「1回目の投票で朝比奈さんと松永さんの作品に票が集まり、議論が深まりました。二次投票の結果、2作受賞がふさわしいであろうとなりました」と説明した。

初ノミネートで受賞した朝比奈氏は「大変光栄に思っております」と冷静に喜びをかみしめた。非常勤の医師として働きながら執筆を続けており、「書くことの大変さやつらさは今後も変わらない」と吐露。「ただこうした名誉ある賞をいただいたので書きたくないけど書いてるとは今後言いづらくなった」と笑った。

同じく初ノミネートで選出された松永氏も「大変光栄です。ただ感謝、感謝の気持ちでいっぱいです」と喜びを語った。デビュー以来「オモロイ純文運動」と称しその魅力を発信してきた。「純文学というと、とっつきにくいイメージの方もいると思いますが今回私が書いたのは登山の小説。なじみのない方も読みやすいと思うので面白い純文学もあるんだと読んでいただきたい」と話した。

個性的なペンネームについて、Kは「家族のファーストネームにKが多かった」、三蔵は「茨城出身の祖父の名前」と明かしていた。

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