第171回芥川賞・直木賞の選考会が17日に都内で開かれ、直木賞に一穂ミチ氏の「ツミデミック」が選ばれた。
マスク姿で登壇した一穂氏は「待ってる間に緊張に耐えかねて6時くらいにビールを飲んでしまった」とあいさつし笑いを誘った。
「ツミデミック」はコロナ禍での犯罪をテーマにした短編小説集。初めからからパンデミックをテーマにすると決めていたわけではなく「小説を書いていてもどうしてもコロナの要素が入ってしまう。それならばパンデミックの中の人たちをテーマに一冊の本にしようと書きました」と明かした。
これまで顔出しをせず、兼業での執筆活動を続けてきた。「基本的には顔面NGでお願いしたいと思っていて、マスクがギリギリ」と本音を漏らした。
報道陣から私生活での身バレの危険性を問われると「認めさえしなければグレー。他人の空似でいたらいいなと思います」と答えた。