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【巨人】激怒から一転… 阿部監督の〝絶口調モード〟に球団関係者は苦笑い

東スポWEB 2024年7月18日 5時27分

G指揮官が一転、〝絶口調モード〟となった。巨人は17日の阪神戦(東京ドーム)に今季初めて「左翼」で4番・岡本和、「6番・三塁」は坂本の〝超攻撃的布陣〟で臨んだ。すると、坂本の犠飛、岡本和の勝ち越し二塁打が飛び出すなど虎先発の大竹を5回途中4失点KO。4―3で2連勝を飾り首位を死守した。

試合後、阿部慎之助監督(45)は「いやもう、うれしいです」と新布陣がハマっての連勝にニッコリ。前夜は攻撃陣のあまりの拙攻ぶりに、勝利後も怒り心頭だったのとは一転、上機嫌だった。

それが如実に表れたのが舌の滑らかさ。試合後、5回に右翼・丸が見せたレーザービーム補殺について語っていたところで、指揮官は「それよりも、度胸を据えて(相手の)エンドランを外せたので。長年キャッチャーをやっていて良かったなと思いました」と自ら話題を6回の守備に切り替え出した。

6回一死一塁でマウンド上は巨人3番手・泉。相手打者・坂本のカウント2―2から捕手・岸田が大きく外角へ外した。ここで一走・大山がスタートし坂本は当てにいったものの空振り三振。岸田がすかさず二塁へ送球し三振ゲッツーとなった。

指揮官は「(サインは)ベンチから。(カウントが)3―2(になるのを)承知で。昨日、岡田さんが『走れ、走れ、言ってるのに走らない』って(コメントで)言ってたから、動いてくるならここかなって。自分の勝手な勘で。あそこが勝負の分かれ道というか、境目だったんじゃないかな」と手の内を明かした。

その上で青年監督は「もちろん僕はまだ1年目。長い間、監督をされている方を相手にしてるので、なるほどなと思う時もたくさんありますし、勉強しながら、キャッチャー目線でいつも見るようにはしている」と相手へのリスペクトも忘れなかった。

それでもシーズン中のサインに関する話は最高機密の一面もある。球団関係者は「阪神とはこれからも優勝争いでギリギリの戦いが続いていく。他のチームも当然、チェックしている。それだけ手応えのある勝利だったのでしょうが、今後は同じ手は使えない。そこまで内情を言わなくてもいいのに…」と苦笑いだった。

もちろん相手に対策させた上で、さらに裏をかく狙いの可能性もある。虚実が入り混じるのが試合後の指揮官コメントだが…。そこまでつまびらかにできるのもチーム好調の証しとも言えそうだ。

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