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【広島】新井監督が狙う手堅い前半戦ラストスパート「先発4本柱」投入へ

東スポWEB 2024年7月18日 6時1分

最後は勝負手で――。広島は17日のDeNA戦(横浜)に3―0で快勝して2位浮上し、前半戦の貯金ターンを決めた。

両チーム無得点の7回に本塁打も打点もゼロだった新助っ人のシャイナーが値千金の来日1号3ラン。新井貴浩監督(47)は開口一番「興奮しましたね。エキサイティングなホームラン」と、してやったりの表情をつくったが「でも森下が本当、今日も素晴らしいピッチング」と7回無失点で7勝目を手にした先発・森下の好投をたたえることも忘れなかった。

試合前まで今月は3勝7敗。交流戦後のリーグ戦では最下位・ヤクルトを除く4球団には勝ち越せていない苦境が続いた。5月から6月にかけて順調に貯金を増やしてきたが、4連敗中だった今月10日には指揮官も「ここから1か月がまずは踏ん張りどころ」とチーム状態の陰りを敏感に察知していた。

そんな中でも頼りになるのは12球団トップとなるチーム防御率2・10を誇る投手力だ。この日は助っ人のひと振りが決勝打となったが、打線はやはり〝水物〟。新井監督も前半戦最後の4試合に「先発4本柱」を投入することで、少ない得点でも勝機を見いだし、接戦を勝ち抜く構えを見せている。

この日先発した森下はセ3位の防御率1・49。さらに19日からの阪神3連戦(甲子園)には同5位の床田(1・82)、同1位の大瀬良(0・88)、同10位の九里(2・41)の順で臨む予定となっている。順番は前後するものの、この4投手が連続で投入されたのは今季7度あり、その間の勝敗は計24試合で14勝6敗4分け。チームはいずれも最低でも勝率5割以上をキープしてきた。

打線だけに頼るのはリスクも伴う。新井鯉は〝我慢の時〟を堅実な一手で乗り切り、前半戦を連勝フィニッシュで締めくくるつもりだ。

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