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【U―23】日本が金メダル候補フランスと価値あるドロー 56年ぶりのメダルに準備万全

東スポWEB 2024年7月18日 11時4分

大岩ジャパンが躍動した。26日開幕のパリ五輪に臨むサッカー男子日本代表は17日(日本時間18日、フランス・トゥーロン)に大会前、最後の親善試合で開催国フランスと対戦し、1―1で引き分けた。キャプテンのMF藤田譲瑠チマ(シントトロイデン)が先制ゴールを決め、後半に追い付かれたものの、金メダル候補を相手に大善戦。1968年メキシコ五輪銅メダル以来56年ぶりとなる表彰台に向けて準備を整えた。

若きイレブンが大きな手応えをつかんだ。日本は序盤から優勝候補に圧倒され、前半16分にはゴール前で相手をフリーにするも、シュートミスでピンチを脱すると、25分にはFW藤尾翔太(町田)がボールを奪取。パスを受けたMF三戸舜介(スパルタ)がヒールでつなぎ、最後は藤田が冷静にゴールネットを揺らして、先制に成功した。

日本は36分にPKを獲得するもビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)で直前に日本のファウルがあったとし、取り消しになり、追加点のチャンスを逃した。1―0で迎えた後半2分にMFミカエル・オリーズ(バイエルン・ミュンヘン)に同点弾を許すと、その後に猛攻を受けたものの、なんとかしのぎ、完全アウェーの中で価値あるドローとした。

開催国フランスは名門アーセナル(イングランド)でもプレーしていたFWアルクサンドル・ラカゼット(33=リヨン)らオーバーエージ(24歳以上)選手もそろえる金メダルの有力候補。しかも長期にわたって合宿中のフランスに対し、日本は調整を開始したばかり。終始攻め込まれていたとはいえ、完全アウェーの中で失点1に抑えたことは大きな収穫。イレブンの自信につながったのは間違いないハズだ。

フランスメディア「パリジャン」は「オリンピック前にフランスは悔しい引き分け」とし「RMCスポーツ」も「チャンスも多かったものの、勝利することができなかった」と指摘するように親善試合ながらも、格下に勝てなかったことは痛恨の結果といえる。また元スターのティエリ・アンリ監督も「非常に優れたチーム」「日本人はボールをうまく扱う」と日本を高く評価していた。

大岩剛監督は「内容は二の次で。選手たちは昨日着いたのでコンディションを整えるのが第一目的でした」とコメントし、先制点については「ミドルゾーンからのショートカウンターですけど、そういうところは良くできた」と振り返った上で「コンディション面と、我々のやるべきところをもう1回、明確にして、分析した上で1試合目に向かいたい。階段を1歩ずつ上っていきたい」と先を見据えていた。

主将の藤田は「結果的には押し込まれた時間が長い中、負けなかったのはプラスに考えてもいいのかなと思います」とし「しっかりと体を休めて初戦(24日=同25日)のパラグアイ戦に向けて良い準備ができたらいいと思います。優勝を目指してチームのために戦うことができれば結果は見えてくると思います」と力を込めていたが、大岩ジャパンは本番に向けて視界良好のようだ。

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