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大谷翔平〝タイトルコンプリート〟じゃ満足できない 元番記者3人の後半戦チェックリスト

東スポWEB 2024年7月18日 11時55分

ドジャースの大谷翔平投手(30)は16日(日本時間17日)にテキサス州アーリントンで行われたオールスター戦でも主役だった。ナ・リーグの「2番・DH」で先発出場し、3回にオールスター戦初本塁打となる3ランを放った。後半戦に向けて弾みをつけたといえるだろう。そこでエンゼルス時代に大谷を徹底マークした元番記者3人に後半戦の「SHO―TIME」のチェックリストを聞いた。3冠王、両リーグMVP、両リーグ本塁打王、初のプレーオフ進出など、見どころばかりだ。

前半戦を終えた時点で史上4人目の両リーグ本塁打王と史上2人目の両リーグMVPを十分狙える。ともに2年連続なら史上初。さらには2012年のカブレラ(タイガース)以来の3冠王、史上6人目の「40―40」、史上初の「50―40」が期待され、初のプレーオフ進出も濃厚だ。そこでエンゼルス時代に密着取材し、大谷をよく知っている元番記者3人に見るべきポイントを聞いた。

米スポーツサイト、アスレチックのサム・ブラム記者は「プレーオフでの活躍」を挙げた。

「プレーオフで活躍する姿を見たいね。また違う舞台だから。最高の投手らと対戦する、大谷なら全く問題ないだろうが、プレーオフでのプレーこそが意味がある。彼のチームメートのクレイトン・カーショーは球界一の投手の一人と言われているけど、プレーオフではあまり活躍しないことで有名。エリート中のエリートと言われる選手が、大事な局面でどんな活躍を見せるかを見るのはいつでも興味深いから、彼がどんな姿を見せるか気になる。これまでの大谷は、個々の賞ばかり。それはチームが今のように良くなかったから。でも今は素晴らしいチームにいるから、その中で大事な瞬間にどうプレーするかを見たい」

MLB公式サイトのレット・ボーリンジャー記者は「首位打者」を期待だ。

「彼が首位打者を取るところを見たいね。まだ彼が成し遂げていないことだから。MVPを取った年でも、今ほどの打率ではなかった。守備シフト禁止が助けになっていることもあるだろうけど、打率も今やかなり上だ」

その上で「ナ・リーグで本塁打王を取るのも見たいね。それを見れたら楽しいだろう。良いチームにいるし、打点でも狙える可能性がある。私には、彼がMVPを取る可能性はあると思っている。それはこの時代では(DHで)聞いたことのないこと。シーズン初めの頃は、無理だろう、さすがに難しいと話したのを覚えているけど、1番人気だったムーキー・ベッツが骨折で離脱し、ショウヘイが今や1番人気だろうと思う。投球なしで、打者としてだけでMVPが取れたらすごくクールで、彼の素晴らしさを象徴すると思う」と3冠王、MVPに期待を寄せた。

ブラム記者もMVPについては「私には、MVPに向けていいペースで歩んでいるように見える。DHとしてMVPを取るのは難しいにもかかわらず。ナ・リーグにはそこまでのMVP候補がいないのも関係しているかもしれないが。リーグ内では彼が最高の打者と言っても過言ではないと思う」と最有力と見ている。

エンゼルス入団時から取材しているオレンジカウンティー・レジスター紙のジェフ・フレッチャー記者は「彼はできることを全てやっているから、これ以上求めることはない。その3つ(3冠王、MVP、プレーオフ)を見ても彼がこれまで成し遂げたこと以上に私はエキサイトしない」と語るとこう続けた。

「投打を同時にやること以上に歴史的だと思えない。その3つは、他の人もできること。彼がプレーオフに出ることもすでに分かっている。それは私にはどうでもいい。二刀流こそが特別だ」。来季の投手復帰を待ちわびている。

両リーグ本塁打王、両リーグMVP、さらにはワールドシリーズMVPをコンプリートすればもちろん史上初。夢物語ではあるがこれまで数々の壁を越えてきた大谷なら…。楽しみだ。

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