メジャーのスーパースターが集結した真夏の祭典でも大谷の輝きは別格だった。グローブライフ・フィールドが大興奮に包まれたのは3回無死一、二塁だった。マウンドは3番手の右腕ホーク(レッドソックス)。2ボールからの3球目、真ん中に甘く入ったスプリットを豪快に振り抜くと打球速度103・7マイル(約167キロ)の弾丸ライナーは右中間席へ飛び込む先制3ランとなった。自身のオールスター戦初アーチは飛距離400フィート(約122メートル)だった。
日本選手の本塁打は2007年にランニング本塁打を放ったイチロー(マリナーズ)以来2人目で、柵越えは初だった。ドジャースの選手では1996年のマイク・ピアザ以来、28年ぶりだ。
MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によるとオールスター戦で勝利投手(コロラド・2021年)になり、本塁打を放ったのは史上初だという。まさに歴史的な一発だった。