Infoseek 楽天

【MLB】HRダービー視聴率低迷はトランプ氏よりも「大谷翔平欠場のせい」米メディアが難癖

東スポWEB 2024年7月18日 19時21分

MLBのオールスターは16日(日本時間17日)にテキサス州アーリントンで行われ、大盛況のうちに幕を閉じた。

ナ・リーグの「2番・DH」で出場した大谷翔平投手(30)は球宴初アーチを放ち、カブスの今永昇太投手(30)も1イニングをパーフェクトに抑えるなど、日本のファンにとっても夢のような時間となった。ただ、一筋縄にいかないのが一部の米メディアだ。球宴前日には恒例のホームランダービーが行われ、ヘルナンデス(ドジャース)が優勝を飾った。

しかし、米メディア「ファンサイド」は「大谷翔平のホームランダービー欠場は結局悲惨な影響を与えた」との見出しで報道。球宴での大谷のプレーそのものには「ファンはリーグの顔が大舞台で疑いようのないホームランを打つ姿を見て、その対価を支払っただけの価値を得た。彼ほど観客を魅了する選手はいない」と絶賛した一方で「前半戦をナ・リーグトップの29本塁打で前半戦を終えたにもかかわらずホームランダービーを辞退した。大谷の不在は視聴率を見れば明らかだ」と断じ、米サイト「スポーツビジネスジャーナル」で示された当日の視聴率について言及した。

同サイトによれば「初めて共和党大会と直接重なったため、2014年以降最低の視聴者数となった」といい、ESPNとESPN2の合計は「545万人」だったという。ゲレロ(ブルージェイズ)が優勝した昨年は「611万人」で「11%減」だとした。

だが、同メディアでは全米の注目を集めるトランプ氏よりも大谷の不在を問題視。「確かに共和党大会はホームランダービーと同時刻に放送されていたが、視聴率がここ10年で最も低かった理由は明らかだ。スター選手の不在だ」と断罪した。

大谷がいくらMVP級の活躍を続けているとはいえ、そもそも昨秋に右ヒジを手術したリハビリ中の身だ。本人が辞退の意向を示したのもヒジへの負担を熟慮した結果で、ロバーツ監督も「私は尊重する。彼だけがメジャーリーグを背負う必要はない」と賛同していたのだが…。

同メディアは「ホームランダービーは最高の選手たちが参加する視聴率を稼ぐイベントだ。大谷は2021年にホームランダービーに参加した。スポーツビジネスジャーナルによると、当然のことながらその年は過去5回のダービーの中で最高の視聴率を獲得した。彼がもう一度やれば視聴率が急上昇する可能性が高い。完全に健康になったら喜んで参加してくれるだろう」と前向きに結んだものの、やはりスーパースターは何かと大変だ。

この記事の関連ニュース