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講談社元編集次長差し戻し控訴審でも懲役11年 被告の母親「残酷すぎます」

東スポWEB 2024年7月18日 21時37分

2016年に自宅で妻(当時38)を殺害したとして殺人罪に問われた講談社の元編集次長・朴鐘顕被告(48)の差し戻し控訴審判決が18日、東京高裁であった。懲役11年とした一審東京地裁判決を支持し、被告側の控訴を棄却した。

朴被告は「妻は自殺した」として無罪を主張。一、二審で懲役11年とされたが、最高裁が22年「審理が尽くされたとは言いがたい」として審理を高裁に差し戻していた。東京高裁はこの日、「自宅における自殺の仕方としては奇異というほかない」と指摘し、朴被告側の控訴を退けた。

記者会見をした弁護人は「あまりにも不当な判決だと思います」と厳しい口調で語った。上告する意向を示し「みんな朴さんの無実を確信していますので、最後まで諦めずに闘いたいと思います」と述べた。判決後に面会した朴被告の様子について「非常に沈痛な面持ちでした。ですが彼はどんな前向きなんですね。『上告審で闘うしかないね。最後まで頑張ろうね』と話して帰ってきました」と明かした。

会見に同席した朴被告の母親は「(子供たちが)パパが帰ってくるのを待っているんですね。家に帰ってどういうふうに子供たちに報告したらいいか…。とてもつらいです」と涙を流した。「今日の判決はあまりにも残酷すぎます。理不尽で納得がいきません。最高裁で正しい判断を下してほしいです。よろしくお願いします」と頭を下げた。

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