不同意性交容疑により逮捕されたサッカー日本代表MF佐野海舟容疑者(23=マインツ)の実弟で、パリ五輪代表のバックアップメンバーに選出されていたMF佐野航大(20=NEC)が急転して見送ることが決まった。
国際サッカー連盟(FIFA)はパリ五輪について、登録メンバーとバックアップメンバーのレギュレーションを大会直前に変更。登録メンバーに負傷者が出た場合は4人のバックアップメンバーと入れ替えることができ、負傷者が回復した場合にはチームに復帰することもできる。
バックアップメンバーの4人は五輪代表チームに同行していないが、今後はフランスへ行く方針に。同メンバーの中には、不同意性交罪で逮捕された海舟容疑者の弟にあたる航大も選ばれていたが、18日の理事会後に会見した日本サッカー協会の影山雅永技術委員長は「バックアップメンバーに入っていますから行く。今のところ変更などは聞いておりません」と航大も予定どおり決戦の地へ向かう方針を明言していた。
しかしその後、一転して航大の招集見送りが決まり、代わりにFW植中朝日(横浜M)が招集されることになった。
このドタバタ劇を受けて、ファンやサポーターからは「航大…メンタルが心配だ」「クラブ事情とはなってるけど、兄の一件があるからメディアに追われていらない迷惑かけるよりはって事なんだろうか」などと心配する声が上がっている。
航大の見送りに佐野容疑者の一件は影響があったのか。日本サッカー界を揺るがす事件の余波は続いている。