巨人の阿部慎之助監督(45)が18日に、復調気配を見せつつある坂本勇人内野手(35)に親心を見せた。
二軍再調整を経て一軍に復帰した坂本だが、復帰後は3試合に出場し8打数無安打。それでも17日の阪神戦(東京ドーム)では「6番・三塁」で先発出場すると、1―2で迎えた4回に同点犠飛を放ち、その後のチームの勝利に貢献していた。
指揮官にとっては現役時代からよく知るかわいい後輩なだけに、歯がゆい思いは人一倍抱えている。「あいつ(坂本)の若い時のバッティング映像をユーチューブでずっと見てたの。(今と)何が違うんだろうって」と過去の坂本の映像とにらめっこしていたことを明かした阿部監督。考えられる要因はさまざまだが「相手投手に考えさせることができてねぇのかなっていうのは俺が思ってること。自分(坂本)ばっかり考えちゃって…」と自らの打撃でいっぱいいっぱいになってしまっている可能性を指摘した。
打開策はあるのか。阿部監督は自身の現役時代を思い出しながら「思い切り開き直るしかない。とにかく変化球を待ったりしない、とか。とにかくまっすぐ、とか」と明かすと「本当は開き直っちゃいけないんだけどね、プロだからね(笑い)。技術を追求してほしいんだけどな。ま、そういう(開き直る)時も必要なんだけど」と親心も見せていた。