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【西武】デストラーデ氏が〝現場復帰〟 助っ人再生に生かす「恩人」からの教え

東スポWEB 2024年7月19日 6時2分

西武黄金期を支えたオレステス・デストラーデ氏(62)がスペシャル・アドバイザーとして、歴史的低迷を続ける古巣に〝助っ人〟として加わった。

デストラーデ氏は1989年から92年と95年の計5年間、清原和博、秋山幸二と強力なクリーンアップを形成。輝かしい時代を過ごしたが、今季はパの最下位に沈んだままで「少しでも皆さんの助けになるために貢献したい。今の西武ファミリーに恩返しをしたい。家族はいい時も悪い時もお互いを支え合うもの。さらにいいものを目指すために失敗は大事なもの」と全ての情熱をささげることを約束した。

真っ先に求められる任務はここまで結果が伴わない中南米系の助っ人たちの再生だ。アギラーは30試合の出場で打率2割4厘、2本塁打、10打点、コルデロも23試合で同1割2分9厘、1本塁打、4打点とまるで物足りない。

その中でも、デストラーデ氏が15日に初顔合わせして真っ先に取り掛かったのはコルデロへの助言だった。その後に感染症特例で抹消となってしまったが、打撃がサッパリのドミニカンの欠点を「投手に対して構えが立ち遅れている」と指摘。「アメリカのタイミングで合わせようとしても日本の投手に差し込まれてしまう。早めに始動して長くボールを見る時間を作ることが攻略の近道」と日本野球に適応させるため身ぶり手ぶりを交えて熱血指導した。

実はこの教えは現役時代に打撃コーチだった広野功氏(80)から教わった〝極意〟の一つだった。

「彼(広野氏)にはいろいろと教えてもらった。彼の教えがあったからこそ自分はライオンズで成功することができた。外国人が異国で活躍するためには、通訳以外にそういった〝教育者〟が必要。今回はアギラーやコルデロらに対して私がその役割を果たしていきたい」

外国人選手にしか分からない悩みももちろんあるだろう。日本で活躍するためにはプレーだけでなく生活面への適応も不可欠だ。デストラーデ氏は広野氏から受けた恩をアギラーとコルデロを戦力とすることで返すつもりでいる。

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