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大谷翔平のエンゼルス残留あった? 資金渋りトレードもしなかった球団の無策ぶり

東スポWEB 2024年7月19日 16時30分

ドジャース・大谷翔平投手(30)の古巣、エンゼルスが前半戦を終えて41勝55敗でア・リーグ西地区4位に低迷している。

得点力は不足し、チーム防御率も4・59でリーグワースト。攻守とも振るわない中、米メディア「クラッチポイント」はニューヨークポスト紙のジョン・ヘイマン記者の話として「エンゼルス関係者の何人かは、大谷が契約を考えていた最終候補4球団に提示した7億ドル、97%の据え置きオファーに球団が合意していればエンゼルスにとどまっていただろうと考えている」と報じた。

昨オフに勃発した空前の〝大谷争奪戦〟は最終的にドジャース、ジャイアンツ、ブルージェイズ、そして6年間在籍したエンゼルスまで絞り込まれた。最後はドジャースと合意したわけだが、大谷サイドのリクエストに「エンゼルスは応じなかった」という。エンゼルス経営陣による〝渋チン〟ぶりはかねて指摘されているが、ここぞのところで勝負に出なかったことこそが慰留失敗の直接的な原因とした。

球団の無策ぶりはそれだけではない。同記者は「エンゼルス関係者の間では昨年の期限までに大谷をトレードしなかったことを後悔している者もいる。当時は未知数だったが、トラウトとレンドンの2人に3500万ドル超の年俸を払っていたため、大谷への球界最大の契約にオーナー側が同意するとは社内ではほとんど期待されていなかった」と語った。

引き止めへの投資もせず、低迷していたチームからトレードで他球団に送り出すこともせず、結果的に何の手も打たないままドジャース移籍が実現した格好だ。ただ、大谷が念頭に置いていたのは悲願のワールドシリーズ制覇。ドジャースはナ・リーグ西地区で2位のダイヤモンドバックスに7ゲーム差をつけて首位を走るだけに、大谷の決断は正解だったのかもしれない。

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