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【日本ハム】新庄監督 開幕前に低評価下した球界OBにまさかの感謝「もっと叩いてほしかった」

東スポWEB 2024年7月20日 5時11分

もっと叩かれた方が良かった!? 日本ハムの新庄剛志監督(52)がシーズン開幕前に自軍に低評価を下した評論家や球界OBらに「感謝の気持ち」を抱いている。

19日のロッテ戦(ZOZOマリン)は石井と郡司によるソロ2発、わずか2安打で試合を決め、2―1で3連勝。貯金2として前半戦2試合を残して勝率5割以上が確定した。リーグ3位を堅守するなど、開幕前に周囲から寄せられた下馬評を覆す奮闘ぶりを見せている。何しろ昨季まで2年連続で最下位。そのためかBクラスに順位予想されるケースが多かった。しかし、ここまでの躍進ぶりで最近は風向きが一変。開幕前に酷評していたOBですら現在は「各選手が成長してきた」となどと知らぬ間に豹変している姿が見受けられる。

新庄監督はこうした球界OBらの〝手のひら返し〟をどう感じているのか。指揮官に直撃すると冷静に「いやいや、それはもう逆、逆だから」と笑顔。その上で「もっと叩いてほしかった。そっちの方が俺はもう快感ですからね」と意外にも憎むどころか好意的に受け止めているというのだ。

本来なら自軍への評価を変えた球界関係者らに堂々と苦言を呈してもいいはず。だが、そうしない背景には後半戦に備えるナインにさらなる躍進を期待しているからにほかならない。

各選手に疲労が見え始めた6月中旬からチームは急失速。6月4日に今季最多となる「9」あった貯金が、7月7日には借金「3」にまで膨れ上がるなど深刻な低迷に見舞われた。だが、若手中心のメンバー構成にもかかわらず、チームが一丸となって奮起。再び上昇気流に乗りかけている。自力を付けたチームに手応えを感じているからこそ、周囲に何を言われても泰然自若でいられるのだという。

「楽しく野球ができているからね。毎日順位表を見て『うわっ、(下位チームと)0・5ゲーム差だ』とか『1ゲーム差だ』とか。でも(7月上旬に)借金3か4? になった時、そこから選手たちがまた活躍してくれて。また(上位に)来たから。本当に成長してくれている。また(チームは)伸びてくるんじゃないかなという期待はありますけど、1年間そういう戦いをした選手がいないから。(ここからは)選手が(毎試合)しびれると思う。これをつかんだら今後のファイターズはもう大丈夫」(新庄監督)

計9選手を送り出す球宴期間中は「ディズニーランドに行こうかな。これ(ミッキーの耳)付けて。インスタライブしながらね」と冗談を言いながらも「いや、また(インプラント治療の)歯医者です。髪の毛(美容院)行ったりとかね」とつかの間の休息を取った後、球宴期間中の24日から本拠地(エスコン)での全体練習に参加する予定という。後半戦も周囲の期待を超える躍進を見せられるか。

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