【ロサンゼルス１９日（日本時間２０日）発】大リーグの後半戦が始まり、大谷翔平投手（３０）のドジャースはレッドソックスと対戦した。ドジャース移籍１年目の大谷のこれまでの活躍を前半戦のＭＶＰだと評価する声が相次いでいる。
ＣＢＳスポーツはこの日）、２０２４シーズン前半のアワード発表で、ナ・リーグＭＶＰに大谷を選び「簡単なチョイス」と当然の評価を下した。ＭＶＰ候補だったムーキー・ベッツ（ドジャース）やトレー・ターナー（フィリーズ）などが怪我で離脱したこともあるが、同サイトは「大谷がここまで攻撃面でモンスター級の生産性をもたらし、リーグで最も価値あるプレーを見せていなければ、ＤＨが初めてＭＶＰを獲得する可能性を考えずに済んだのに」と、本来であればＤＨの選手では高得点が難しいＷＡＲで大谷が５・４でリーグをリードしていることを大きく評価。
「大谷はＷＡＲ、長打率、ＯＰＳ、ＯＰＳ＋、総塁、得点、本塁打でリーグをリードしている。打率数では２位、出塁率では４位、打点では３位、安打では２位、盗塁でも３位だ。長打率では５４ポイント差でトップだ！ ２位に来るのがクリスチャン・イエリッチ（ブルワーズ）かブライス・ハーパー（フィリーズ）を選ぶ方がよっぽど興味深い比較になる。大谷は当然の勝者」と断言した。
ＦＯＸスポーツも１８日（同１９日）、公式「Ｘ」で「ＭＬＢ ｏｎ ＦＯＸのファンらが大谷翔平を２０２４年シーズン中盤のナショナルリーグＭＶＰに選出」と発表。地元ロサンゼルス・タイムズ紙も後半戦のドジャースにおける注目ストーリーの一つに「大谷は３度目のＭＶＰ受賞を狙えるか？」を挙げるなど、フルタイムのＤＨには懐疑的だった球界が、大谷のＭＶＰ獲得に傾きつつある。
それを裏付けるように、大リーグ公式サイトの最新のＭＶＰ予想投票でも大谷は３５票も１位票を獲得してトップを飾った。ＡＰ通信もこの日、「フルタイムのＤＨとして、投票者からの抵抗に直面するかもしれないが、メジャー３位タイの２３盗塁を誇る大谷の盗塁の活躍が、守備力のなさを補ってくれるかもしれない」とし、スポーツ賭博のオッズでも大谷が大幅にリードするなど今季のナ・リーグＭＶＰ最有力候補と伝えている。
ロサンゼルスタイムズ紙は「大谷がＭＶＰの可能性をさらに高めることができる分野の一つは、走者がいるときの打率がわずか２割３分３厘であるため得点圏打率だ」とも報じたが、果たして大谷は後半戦にどんな活躍を見せてくれるのか、楽しみだ。