新日本プロレス真夏の祭典「Ｇ１クライマックス」が２０日、大阪大会で開幕。Ａブロック公式戦で、ＥＶＩＬがＳＴＲＯＮＧ無差別級王者王者のゲイブ・キッド（２７）を拷問の館に引きずり込み、白星発進を飾った。
「ハウス・オブ・トーチャー（Ｈ．Ｏ．Ｔ）」を率いるＥＶＩＬと、「バレットクラブ・ウォー・ドッグス」に属するゲイブによる、同じユニットにしては毛色が違いすぎる〝同門対決〟は、開始前から大荒れの展開となった。ゲイブがトぺ・コンヒーロで奇襲を仕掛けると、ＥＶＩＬのセコンド・ディック東郷にも垂直落下式ブレーンバスター。場外乱闘になだれ込むが、今度はＥＶＩＬがイス攻撃で応戦し、試合開始のゴングが鳴る前から激しい攻防が繰り広げられた。
ＥＶＩＬは何度もゲイブをレフェリーに衝突させようと試みるが、ことごとく失敗に終わる。さらにナックルの連打を浴びて窮地に陥るが、これを制止しようとしたレフェリーがエキサイトしたゲイブに突き飛ばされ、棚からボタモチの無法空間が生まれる。ここぞとばかりに東郷が介入しスポイラーチョーカーでゲイブの首を絞めると、ＥＶＩＬの急所攻撃から合体技マジックキラーと反則のオンパレード。そのままＥＶＩＬ（変型大外刈り）で乱戦に終止符を打った。
試合後のＥＶＩＬはゲイブに対し「今日でよ、お前の肉体的・精神的弱さ、頭の悪さ、全部客に分からせてやっただろ。お前みたいなお荷物はよ、バレットクラブ、今日で追放だ、コノヤロー。ついでにテメーのＧ１エントリーも今日で終了だ。知らんけどな。分かったか、よく覚えとけ」と理不尽宣告だ。
「全戦ワーストバウト」と予告している男が、このままＧ１を黒く染め上げる。