西武は20日のソフトバンク戦(ベルーナ)に5―3と勝利し、このカード1勝1敗のタイとした。
打のヒーローは初回にプロ通算2号、移籍後初アーチとなる先制2ランを放ち、8回に外崎の決勝打で勝ち越しのホームを踏んだ野村大樹内野手(23)と、同点の8回二死満塁で決勝打となる左線2点二塁打を放った選手会長・外崎修汰内野手(31)の2人だった。
お立ち台で野村は「打った瞬間に入ったかなと思った。ホームランバッターではないんで打ててビックリしているんですけど、相手も古巣・ホークスだったので、何とか1本打ててよかったと思う」と語り、西武ファンの歓声を浴びた。
その上で移籍後初のソフトバンク戦について「もともと着ていたユニホームなので、懐かしいなと思うんですけど、今はライオンズの気持ちがいっぱいなので、これからもライオンズで頑張りたいと思います」と語り、歓声のボルテージをさらに上げていた。
そして野村はこんな夫婦間エピソードも付け加え、スタンドの拍手を誘っていた。
「1月に子供が生まれたんですけど、2打席目までに打たないと寝る時間になってしまうので、今日も(奥さんから)『2打席目までに打ってくれ』とLINEが来た。1打席目に(本塁打を)打ててよかったです」
チームに貢献し、奥さんとの約束も果たす完璧な先制2ランだった。
一方、8回に殊勲の決勝二塁打を放った外崎は「感触はめちゃくちゃよかったです。なかなか結果が出なくて、悩んで自分を追い込んでいた部分があります」とセカンドキャンバスで喜びを爆発させたシーンを振り返った。
チームはオールスターブレークまであと1試合を残し、借金31という歴史的低迷の最中にいるが、選手会長・外崎は「同じプロ野球選手として絶対に負けたくないという気持ちは持っているので、それをしっかりとプレーに出して毎試合、毎試合やっていきたいと思います」と、チームを代表して集まった多くのファンに全力プレーを誓っていた。