姫路での一戦、軍配は「東」に上がった――。巨人・桑田真澄二軍監督(57)が20日に行われた「フレッシュオールスターゲーム」(姫路)にイースタン・リーグ選抜の指揮官として参加。チームは7―0と快勝した。イースタンが完封勝利を飾るのは2011年以来、実に13年ぶり。フレッシュ球宴初の監督就任で初快挙を達成した。
桑田二軍監督は勝利後すぐに「スタンドに来ていただいた皆さんに感謝したいと思います。皆さんのおかげで、選手たちも力を発揮できたんじゃないかと思います」と最高気温32度の蒸し暑い中、懸命に応援した多くのファンに感謝を伝えた。
試合後、13年ぶりとなるイースタンの完封勝利を知ると「あら。そうなんですか」とびっくり。大勝の要因について「投手陣は西口(西武二軍)監督がね、ちゃんと仕切ってやってくれた。野手陣は三木(楽天二軍)監督がね、そしてキャプテンの安田(悠馬)君がしっかりまとめ上げてくれたので、やっぱりその結果だと思うんですよね」と説明。
その上で「みんながよくいいところで打って、守ってね。頑張っていました。それを僕は見守ってるだけだったので。いい思いさせてもらって非常にうれしかったです」とほほ笑みながらねぎらった。
首脳陣の綿密なミーティングも奏功したようで桑田二軍監督は、こう力説した。
「(監督陣)3人で集まって『とにかく全員を出場させたい。2打席立たせたいな』というのは話していた。でも、松石(ロッテ)君だけちょっと1打席になってしまったんですけど…。他の選手は2打席立つことができたし、ピッチャーも全員投げることができたので。で、そこのマネジメントだけは僕がやって、あとはみんなそれぞれね、監督とキャプテンがやってくれて。それが(完封勝利へ)実を結んだと思います」
試合前から〝全員で勝つ戦法〟を練っていたというわけだ。練習前からイースタンの選手たちとともに円陣を組み自分の本音を熱く語っていた指揮官。その誠実な姿勢があってこそ、この勝利を描くことができたようだ。