新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」21日大阪大会のBブロック公式戦で、辻陽太(30)がIWGP GLOBALヘビー級王者デビッド・フィンレー(31)を撃破し、初白星を挙げた。
今年の5月福岡大会で敗れたフィンレーとの公式戦は、一進一退の激しい攻防が続いた。フィンレーの投げ捨てパワーボムを浴びた辻は、コーナーへめがけての一撃、さらにもう一発とパワーボム3連発を浴びて劣勢に陥った。
それでもフィンレー必殺のオーバーキルだけは決めさせない。ローリングエルボーでダウンを喫した辻だったが、追撃のエルボーにカウンターのヘッドバットを発射。さらにラリアートをかわすと、ジーンブラスターをさく裂させて形勢逆転に成功する。最後はマーロウクラッシュで激闘に終止符を打った。
メインで勝利を飾った辻は試合後のリング上で「今日の勝利はお前がG1の記者会見で無駄にした3つのマーロウのプリン、1つ分だ。あと2つお前に借りがあることを忘れるなよ」とフィンレーに宣告。
春の「NEW JAPAN CUP」覇者として「俺が目指すのはもちろんただ一つ、優勝だ。そして史上初の春夏連覇を達成してやるよ。このG1、若手がどうとか、世代交代がどうとか言われてるけど、俺は新日本のメインイベンターとしてこのリングに立っている。優勝するのは鷹木信悟でもなく、内藤哲也でもなくこの俺だ。覚悟はいいか! 俺がG1優勝してやるよ」と偉業達成を予告していた。