巨人の若林楽人外野手(26)が21日の中日戦(バンテリン)に「6番・左翼」で先発出場し、5回に移籍後初アーチを放った。この先制2ランを含む3打点の活躍もあり、チームを4―1の勝利に導いた。
1週間ぶりのスタメン起用に応えた。「他の人より出ていない分、今日は自分が動き回って打てればいいなと思っていた」という言葉通りに躍動。0―0で迎えた5回無死一塁で打席に立つと、相手先発・松葉のチェンジアップを捉えた。打球はG党の待つ左翼席ポール際へ。本人も確信したという移籍後初アーチは先発の菅野を援護する貴重な先制2ランとなった。
6回の好機でも自慢の俊足で併殺崩れを誘うなどかき回した。「試合を有利に進めることができて、打点も稼ぐことができたので良かったと思います」と振り返った。
先月24日にトレードで巨人に移籍してから約1か月。阿部監督から「動物のように足が速いところ。そういう一番大きな武器を持っている」と認められる背番号59はチームに大きな風を吹かせている。
若林は「自分がやれることというか、やるべきことがブレたら全部、うまく回らないと思う。それは意識してやっています」と語った。ジャイアンツを感じる瞬間について聞かれると「メディアの数ですかね」と笑いを誘った。
「ファンの皆さんの数も多くて、やりがいがあるなと感じています」と意気込んでおり、後半戦もチームの起爆剤として暴れそうだ。