国際自動車連盟（ＦＩＡ）がＦ１ハンガリー・グランプリ（ＧＰ）決勝を前に、角田裕毅（２４＝ＲＢ）の予選Ｑ３でのクラッシュを受けてコースを緊急改修する異例の措置を取った。
角田はＱ３で、ターン５の出口でわずかにふくらむと、人工芝の段差によってコントロールを失いコンクリートバリアに高速で衝突した。クラッシュによりマシンが大きく損傷し、角田自身にケガはなかったが、チームにとっては大きなダメージとなった。
だが、このアクシデントに関して角田に非はなかったことが明らかになった。
米誌「スポーツイラストレーテッド」は「ＦＩＡは、ハンガロリンクでの予選中にＲＢドライバーの角田裕毅が起こした悲惨な事故の原因を調査し、人工芝の破片が彼の車のトラクションを失わせたと断定した」と角田の運転ではなくコースに問題があったと認定。「その結果、安全性を高めるためにトラックから人工芝を撤去する改修が行われた。コースディレクターは、日曜（決勝）に同じ場所で車がコースアウトしても事故が再発しないように、角田選手がコースアウトした場所の人工芝を幅４メートルの砂利に取り換えたことを確認した」とＦＩＡ側は発表した。
角田にとっては悔しいクラッシュとなったが、自身のミスではなかったことが判明。気持ちを切り替えて決勝での快走に期待したいところだ。