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【ソフトバンク】モイネロ8回零封で6勝目 先発転向1年目「自分でも少し驚いている」

東スポWEB 2024年7月21日 22時6分

パ・リーグ首位のソフトバンクは21日、西武戦(ベルーナ)に1―0で競り勝ち、前半戦最後のゲームを白星で締めくくった。両軍無得点で迎えた9回、二死二塁から栗原が値千金の決勝打。8回無四球9奪三振、無失点と好投したモイネロに3試合ぶりの勝ち星となる6勝目が舞い込んだ。

4年ぶりのペナント奪還を目指すチームは前半戦55勝29敗3分けの貯金26、2位ロッテに10ゲーム差をつけての独走首位ターンとなった。その立役者の一人と言って過言ではないパフォーマンスだった。今季から先発に転向したモイネロは16試合に登板して6勝3敗、防御率1・57。パ唯一の防御率1点台もさることながら、投球回109イニングは堂々のリーグ2位だ。「これだけ投げられているのは自分でも少し驚いているよ」

この日は灼熱のベルーナドームで113球の熱投。キューバが生んだ怪腕はNPBで2017年の入団以来リリーフ一本でやってきた。ゆえにスタミナ、勤続疲労の懸念が多少なりともあったが、その不安を払拭する奮闘ぶり。登板翌日に猛ダッシュを繰り返すおなじみの光景はチーム内でも、いい意味で〝好奇の目〟が寄せられるほどだ。

5月中旬からカード頭の金曜日ゲームを託されると、大黒柱の有原とともにきっちりカード初戦を制して、チームに安定感を生んだ。チームの今季最大連敗は「3」だが、悪い流れを断ち切る役割を担い、チームから期待をかけられる投手として君臨した存在意義が何より大きかった。転向1年目のモイネロが先発ローテーションを大きく飛ばすことなく、きっちり投げ抜いた貢献度は計り知れない。

前半戦最後のゲームを取り、モイネロに7月初白星がついた。後半戦に向けて、チームにとっても左腕にとっても価値ある勝利だった。

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