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【新日本・G1】ザック・セイバーJr. 狙うは頂点と20年ぶり偉業「サブミッションで優勝しないと」

東スポWEB 2024年7月22日 5時15分

新日本プロレス真夏の祭典「G1クライマックス」Aブロック公式戦(21日、エディオンアリーナ大阪)で、ザック・セイバーJr.(36)がIWGP世界ヘビー級王者の内藤哲也(42)を撃破し、開幕2連勝を飾った。2016年のケニー・オメガ以来となる史上2人目の外国人制覇の期待がかかる男が、時代の転換期を迎えている新日本マットでひそかに狙う〝20年ぶりのトピック〟とは――。

前日の開幕戦(大阪)でグレート―O―カーンを下して白星発進を飾ったザックは、前年度覇者にして団体最高峰王者の内藤と激突。ザックドライバーとデスティーノを仕掛け合う目まぐるしい攻防から、最後はヨーロピアンクラッチで技ありの3カウントを奪い「この俺こそが〝ストロングスタイル〟であり、優勝カップは俺のものだ」と力強く宣言した。

今年はNJPW WORLD認定TV王座戦線の活躍のみにとどまらず、2月大阪大会でブライアン・ダニエルソン(AEW)を撃破。DDT、メキシコ・CMLLなど国内外の他団体にも積極的に参戦してきた。

「すべて新日本の代表として世界最高のカンパニーで活躍し、IWGP世界ヘビー級王座への準備をしたいという私の願望によるものだ。私はこのG1が自分にとって勝負だと思っている。G1で優勝することは、頂点に立つための最も正当な方法なんだ」と力説するザックへの期待は高く、今大会の優勝候補として名前が挙がる機会も多い。

今年はオカダ・カズチカ、ウィル・オスプレイといった主力選手が退団。出場者決定トーナメントでは棚橋弘至ら常連選手が敗れ去り、出場メンバーは昨年から一気に様変わりした。

「ターニングポイントというのは、控えめな表現かもしれない。今回のG1、そして今年の新日本は将来、歴史的な変化として振り返られることになると思う。今年こそ頂点に立つ。世界中どこでもレスリングはできるけど、新日本だけが私の居場所なんだ」

同じく主力選手の大量離脱に見舞われた16年のケニー以来となる外国人覇者として、団体に新時代を到来させるのがザックの使命だ。「初めて決勝戦(8月18日、東京・両国国技館)に進出し、優勝することで歴史に名を残したい。最後にG1でサブミッションで優勝したのは天山(広吉)だから、私もサブミッションで優勝しないと象徴的な感じがしないよね」と、2004年大会覇者以来となるタップアウトによるG1制覇で「ベストテクニカルレスラー」の時代到来を印象づけるつもりだ。

「これはサマー・オブ・セイバーであり、誰も私を止めることはできない」。8回目の挑戦で頂点をつかみ取る。

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