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【広島】驚異の成績続く投手陣 2位ターンからの逆転へ…後半戦に残している〝余力〟

東スポWEB 2024年7月22日 6時17分

広島は21日の阪神戦(甲子園)に3―12で大敗を喫したが、前半戦を43勝37敗4分けの2位ターン。すでにカード勝ち越しも決めていただけに、新井貴浩監督(47)は「何点差だろうが、1敗は1敗」と淡々と振り返った。

勝負の後半戦に向けて余力は十分だ。リーグ最強を誇る先発投手陣は盤石で、9勝の床田を筆頭に7勝の森下、4勝ながら12球団唯一の防御率0点台を誇る大瀬良。さらに21日こそ6失点KOされた九里も防御率2・94と、先発4本柱の存在感は群を抜いている。

だが、それだけではない。先発投手が3完封を含む4試合に完投しながら、延長戦を含めたチームとしての完封試合は14にも上り、先発陣の後を受けた中継ぎ陣の充実ぶりは驚異的といえる。

試合前まで救援陣の月間防御率は1・21。この日は4番手・矢崎が大量6失点を喫し、数字上は跳ね上がったが、後半戦にはここまで38試合に登板した昨季のホールド王・島内も一軍復帰の見込み。今月に入って調子を崩したが、あくまで現在はリフレッシュを兼ねての二軍調整中で、後半戦からは万全の状態で上がってきそうだ。

心配される中継ぎ陣の連投による登板過多も、今月は左腕・黒原の3試合連続が1度で3日連続登板はなし。週6試合以上の過密日程が増える8月以降の戦いへ向け、余力を残しつつ球宴ブレークに入る。

今月はこの日を含めた2試合を除き、勝ち負けの全てが3点差以内。競った展開がすっかりお家芸のチームだが、鯉の中継ぎ陣の台頭は今後もさらにチーム浮上の命運を担うことになりそうだ。

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