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深刻!大谷翔平に申告敬遠地獄!開幕70試合でたった「1個」が近26試合で「6個」に急増

東スポWEB 2024年7月22日 10時27分

ドジャースの大谷翔平投手(30)が申告敬遠地獄に苦しめられている。20日(日本時間21日)のレッドソックス戦ではともに同点の9回一死二塁と延長11回一死一、三塁で歩かされた。本拠地のファンは大ブーイング。サヨナラ勝ちしたことで救われたが、今後、チームにとっても頭の痛い問題だ。左手骨折で離脱しているムーキー・ベッツ内野手(31)が復帰すれば敬遠禍は解消されるのか。ドジャース番を務めるMLB公式サイトのファン・トリビオ記者、ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者の見解は――。

現役最高打者の一人である大谷と終盤に勝負を避けるのは常道だろう。しかし、6―6の延長11回は一死一、三塁だった。それでもレッドソックスは申告敬遠を選択した。9回一死二塁でも申告敬遠で歩かされており、2打席連続だった。2番スミスが左前に適時打を放ち、チームはサヨナラ勝ちした。

これには試合を中継したFOXスポーツの公式X(旧ツイッター)に「打者が同じ試合で2度故意四球を取ったら2つ進塁させるルールはどうか」「2打席連続でショウヘイに故意四球を与えたが負けた。なぜMLBは『故意四球』のルールを変えないのか」などとファンの怒りが寄せられている。走者一塁で歩かされるのは超異例だ。

大谷の今季の申告敬遠は20日時点でリーグ2位の7。開幕から70試合で1だったが、MVPトリオの一角、ムーキー・ベッツ内野手が左手骨折して欠場した26試合で6と急増している。1番ベッツ、2番大谷、3番フレディ・フリーマン内野手(34)と続く強力打線では想定していなかった事態だ。

ドジャース番記者はどう見るか。MLB公式サイトのファン・トリビオ記者は「確かに、最近増えているね。恐らく、ムーキーがいないことが大きな要因だと思う。大谷の後ろはフレディではなく、テオスカー(ヘルナンデス)かウィル・スミスで、彼らもいい選手だけど、彼らはムーキーや大谷ではない。それに、大谷は地球上でも最高の打者の一人だし、今、ホット(乗っている)だからね。昨日のようなシチュエーションでは、どのチームも彼を歩かせると思うよ」との見解を示した。

ロサンゼルス・タイムズ紙のジャック・ハリス記者は「少し増えたと思う。状況的に、試合の後半で、ベースが空いているなら、大谷と対戦するより他の人と選びやすいことが続いていると思う。もちろんそれは、大谷の今季の全体的な活躍と、そのような状況でチームが彼をどれだけ恐れているかを反映していると思う」と分析している。

復帰は8月中と予想されているベッツが打線に戻れば状況は変わるのか。トリビオ記者は「ムーキーが帰ってくるまでは同じ傾向が続くと予想される。ムーキーが帰ってきて、大谷が先頭打者の位置をキープしたらすごく興味深いね。そしたら左、右、左の打順にできるから、どちらと勝負するかを選ぶのが難しくなる」と減ると予想。

一方、ハリス記者は「自分はムーキーが帰ってきてもそんなに変わるかどうか分からない。恐らくムーキーが先頭打者に戻り、大谷の後をフレディが打つことになったら可能性としては減るかもしれないけど、状況的に多くのチームは大谷との対戦を避けたいと思うよ」と見る。

最強打者の宿命といえばそれまでだが、皮肉なことにバットが快音を発し続けることで敬遠地獄は続くだろう。徹底的に歩かされた史上最多762本塁打のバリー・ボンズの領域に近付いたということか。

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