巨人の阿部慎之助監督(45)が22日に都内にある読売新聞本社を訪れ、山口寿一オーナー(67)へ前半戦終了の挨拶を行った。
阿部巨人は前半戦を46勝38敗5分けで終え、2位の広島に1ゲーム差をつけて首位ターン。セ・リーグ5球団すべてに勝ち越しを決めるなど、後半戦に向けて最高の形で締めることに成功した。
投手陣の奮闘が何よりの原動力となったか。昨年のチーム防御率は3・40とリーグワースト2位で大きな課題を残したが、今季は同2・41まで改善。開幕序盤に守護神・大勢と中川が離脱するアクシデントがありながらも一丸となって戦い抜いたこともあり、阿部監督も「山口オーナーからは『高梨や船迫がいて良かったですね』と言っていただいた」と、救援陣の危機を救った2選手への賛辞の言葉を受けたことを明かした。
投手陣の成長のほか、5番まで打順が固定された強力な打線、大城卓の一塁兼務、新外国人・モンテスの合流など後半戦に向けてチームには強い追い風が吹いている。それでも阿部監督は「後半戦は貯金がゼロだと思って、開幕戦だと思って臨む。そこはオーナーと同じ認識だった」と慢心せず、兜の緒を締め直した。