看板力士の意地を見せた。大相撲名古屋場所9日目(22日、愛知県体育館)、大関琴桜(26=佐渡ヶ嶽)が新小結平戸海(24=境川)を押し出して7勝目(2敗)。取組後は「いつも通り集中してやっただけ。しっかり攻めきれたので良かったです」と納得の表情を浮かべた。
優勝争いでは横綱照ノ富士(伊勢ヶ浜)が全勝をキープ。2敗で幕内美ノ海(木瀬)と並んでいる。琴桜は「(2敗は2人だが)目の前の一番に集中してやるのがつながってくるので、そこ(優勝争い)は考えてない。しっかり明日もやっていければいい」と気を引き締めた。
今場所は初日に小結大栄翔(追手風)に敗れて黒星発進。三役陣が軒並み低調の中、琴桜はなんとか優勝争いに踏みとどまっている。10日目は新関脇大の里(二所ノ関)との一番。悲願の初優勝に向けて、負けられない戦いが続く。