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あるか大谷翔平「マザラの505フィート」超え 同僚も期待「なにせショウヘイだから」

東スポWEB 2024年7月23日 11時36分

ドジャース・大谷翔平投手(30)が21日(日本時間22日)の本拠地ロサンゼルスでのレッドソックス戦の5回にドジャースナインも驚がくする“場外弾”で4年連続の30本塁打を記録した。右中間最深部のスタンドを越えて通路で跳ねて場外に飛び出す飛距離473フィート(約144・2メートル)の超特大弾。スタットキャストを導入した2015年以降、ドジャー・スタジアムでは史上2位だった。昨年9月に手術した右ヒジのリハビリ中でこの飛距離、完全復活したらどこまで飛ばすのか。ドジャースナインの見解は――。

“驚弾”が発射されたのは3点をリードした5回無死無走者だった。相手先発右腕のクロフォードが投じたほぼ真ん中へのカットボールをフルスイング。角度28度、116・7マイル(約187・8キロ)で伸びると右中間席最後部の「DAISO」の看板をかすめ、通路で弾むと場外へ消えた。

とてつもない飛距離に大谷自身も「ちょっと目視はできなかった。どこに行ったか分からなかった」と見失ったほど。打った瞬間に本塁打を確信したファンが総立ちになるのも当然だろう。ベンチではバルガスが頭を抱え、試合を中継した米スポーツ専門局ESPNのインタビューを受けていたカーショーは「見たことない。本当にアメージング。右打者ならあり得るけど、左打者があそこまで飛ばすのは初めて見たよ」と驚くしかなかった。

15年のスタットキャスト導入以降のドジャー・スタジアムでの最長は同年5月12日(同13日)にスタントン(マーリンズ)が左中間に放った475フィート(約144・8メートル)で、わずか「60センチ」差だった。

ドジャー・スタジアムは中堅から本塁方向に風が吹くことが多く“打者泣かせ”の球場で、MLB公式サイトのサラ・ラングス記者によると15年以降、450フィート(約137・2メートル)以上の本塁打は15本で、MLBの本拠地球場ではペトコ・パークの12本に次いで2番目に少ない。そんな球場で複数回記録しているのは大谷だけで、今季だけで5本放っている。他球場も合わせて7本はメジャートップだ。

しかし、忘れてならないのは大谷が「リハビリ中」の投手ということ。昨年9月に右ヒジを手術し、今季は打者に専念。打席に立つ際には右ヒジに分厚いサポーターを巻いて出場を続けている。

そうなると完全復活する来季以降はどうなるか。19年6月にレンジャーズのマザラが記録したメジャー最長の505フィート(約153・9メートル)超えを期待するのは当然だろう。

本塁打を打った打者にヒマワリの種で祝福することで知られるT・ヘルナンデスは「僕は、もう誰もそこまで飛ばせる人はいないんじゃないかと思う。試合でそこまで良いコンタクトのある本塁打はめったにない。誰もそこまでミートするものは打てないんじゃないかなと思う」と厳しいと見る。ここ数年、当時と比べて「飛ばないボール」と何度か報じられている。

一方、正捕手のスミスは「彼だったら可能性はあると思う。球速、風向きなどあるけど、何せショウヘイだから」と可能性ありとした。

オレンジカウンティー・レジスター紙のビル・プランケット記者は「今や大谷はナ・リーグ西地区の一員だから、コロラドへ行く機会は多い。コロラドでは打球がよく飛ぶ。確か以前(21年)ホームランダービーで500フィート(約152・4メートル)超えを何本か打っていなかったかな?(6本)。だから、もしかしたらあるかもね。彼においては何でも可能だから」とこちらも可能性ありだ。

くしくも大谷の今季最長弾は6月18日(同19日)にコロラドのクアーズ・フィールドで行われたロッキーズ戦の6回に中堅に放り込んだ476フィート(約145・1メートル)だ。しかし、21日にジャイアンツのソレアがコロラドで478フィート(約145・7メートル)を放って今季メジャー最長を更新した。

標高1600メートルの地点に位置して、空気抵抗が少ないクアーズ・フィールドはボールがよく飛ぶ。しかし、大谷なら球場に関係なく、最長不倒を更新するだろう。その日が楽しみだ。

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