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【西武】二軍調整中の高橋光成 奇跡的な〝V字回復〟でMLB関係者にアピールできるか

東スポWEB 2024年7月23日 14時11分

西武・渡辺久信監督代行(58)は、あくまでも厳格な姿勢を貫く構えだ。今季10試合に登板して0勝8敗、防御率4・42と不振に陥っている高橋光成投手(27)の一軍昇格条件について「状態が上がってから」と言い切っている。

6月23日のオリックス戦(京セラ)で3回5四死球2失点と制球を乱し、8敗目を喫した高橋は翌24日に出場登録を抹消。ここまで二軍暮らしが続いている。イースタン・リーグでも6試合(28回)に登板して1勝2敗、防御率3・21とパッとしない。

22日に今井達也投手(26)の登録も抹消した渡辺代行は、後半戦に向け「オールスター明けのローテーションはいろいろ変わってくるかもしれない」と再編の可能性を語っている。

一方で、すでに1か月間も二軍調整を続ける高橋については「できれば早く上がってきてほしい」としながらも「状態自体が上がらないとね。それを上げるために下に行かせたので。若いピッチャーがそれぞれ結果を出しているからね。(昇格の条件は)結果よりも内容じゃないかな。コントロール、出力を含めて一軍にいた時よりも変わっていないとね」と昇格の条件を明確にしている。

高橋、平良が離脱している間に2年目・青山美夏人、育成出身3年目・菅井信也、6年目・渡辺勇太朗といった若いローテーション候補が結果を残している。苦しいチーム状況の中、若手のホープたちが西武の未来に明るい希望を照らし始めているのは好材料と言っていい。

8月になれば、高橋が目指すMLB各球団から幹部クラスが続々と来日し、直接視察が本格的に始まる。20日には地元・前橋での主催試合(オリックス戦)も予定されているだけに、本人としては〝凱旋マウンド〟でメジャーの要人たちに最高の投球内容を見せつけ、好アピールしたいのは言うまでもあるまい。

プロ9年間で65勝を挙げてきたライオンズのエースとして恥ずかしくない復活劇を見せなくてはいけない。ここまで今季1勝もマークしていない高橋が一軍復帰を果たし、奇跡的な〝V字回復〟でMLB関係者をうならせるような快投を披露できるか。

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