仰天采配を見せた。広島の床田寛樹投手(29)が23日の「マイナビオールスター2024」第1戦(エスコン)で9回に代打で登場し安打を放った。
まさかの名前がコールされて場内は騒然となった。11―6で迎えた9回一死一塁の場面でオースティンに代わり代打をコールされたのは投手の床田。今季は30打数6安打1打点の打率2割と投手としては非凡な打撃センスを見せている男ではあるが、予想外の登場に両軍ベンチのナインも驚きの表情を隠せなかった。
対するは日本ハムの守護神・田中正だったが、カウント1―1から3球目・155キロの剛速球をうまく打ち返して打球を右前へ。球界屈指の速球を安打とする驚異の打撃センスを見せた。
岡田監督はこの仰天采配について「(全パの)スターティングメンバーを見てね、山崎(福)投手もDHに入っていたので。最後ね、チャンスあればということで、新井監督からの推薦で、ええ。ちょうど9回に(機会が)回ってきたんで、いい安打も見せてもらったんで本当に良かったと思いますね、はい」と真意を説明。新井監督のサプライズ推薦が予想外の安打を生み出したようだった。