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【ブル中野連載#22】全女OGも手伝ってくれた「中野のぶるちゃん」体重も現役時代に戻しましたが…

東スポWEB 2024年7月24日 16時17分

【ブル中野・告白(22)】2011年に開店した居酒屋「中野のぶるちゃん」(東京・中野)は多くのお客さんが来てくれました。全女OGにも働いてもらい、また私はプロレス界とのつながりができたのです。お店を始めたことで人前にも出られるようになり「新しい人生を日本でやっていく」ということを示すため、プロレスファンの人にもちゃんとケジメをつけようと思いました。それが12年1月8日に東京ドームシティホールで開催した引退式です。

1996年の最後の試合から16年のブランクがありますから、もう戦うことはできません。でも人前に立ちお金をもらうのですから、今のブル中野ではダメだと思い、体重を現役時代に戻すことにしました。65キロの体重を今度は100キロに戻したのです。115キロから65キロに落とすときは3か月でできましたが、戻す方が大変です。マニュアルもないですからね。

初めは食べたり飲んだりして順調にいきましたが、次第に増えなくなってきました。そこでプロレスの練習を取り入れたり、受け身を取ったりとかしたら、また食べられるようになり、パンパンといきました。結局、体重を戻すのに9か月かかりました。やせるときの3倍ですよ…。

ただ8年続いたお店の方は、19年3月に閉店しました。理由は肝硬変になってしまったからです。実は引退式の後、テレビ番組の企画などもあり、やせたり、太ったりを繰り返していたところ体重が落とせなくなっていました。しかもヒザの調子が悪く、医師から「人工関節にしなくてはいけない」と言われていました。人工関節を入れるためにも、体重を12~13キロ落とす必要があります。

そこで15年2月に胃のスリーブ手術をし、約90%を取ってしまったのです。胃を取った後にやせていく人も、戻る人もいて、やってみないとわからなかったんですが、自分はやせすぎてしまって。これによりヒザの負担はなくなり、人工関節は入れなくていいということになりました。

だけど何年も食べることができなくなりました。つまり栄養を取ることができないのです。それでも、お店をやらなくてはいけないため、お酒を飲むだけの生活に。カロリーと糖質と栄養素がお酒だけになってしまったのです。

自覚症状はずっとありました。胃の手術をした後の検査で、病院に行くたびに「今日は帰せません。このまま入院しないと、肝臓が危ないですよ」と言われていたんですけど、お店があるので「年末が終わってから」「正月が過ぎたら」と先延ばしにしているうちに、肝臓がダメになってしまったんですね。最後は夫に病院に連れていかれて、病気が発覚しました。今はもうお酒は飲んでいません。

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